2008/09/02「第20号 〜スターウォーズ〜」

 全米での映画興行収入ランキングでは、1977年公開の第一作が歴代
 第二位を記録している。1999年公開の4作目にあたる作品が歴代
 第四位を記録している。
 日本では、この四作目が13位、五作目が29位にランクインしている。
 
 この作品は、1977年に始まった三部作の公開は、デジタル期にあたり、
 1999年に始まった三部作の公開は、アナログ期に転換してからだ。

 同じ作品でもずいぶんと描き方が変わっていることがよくわかる映画である。

 デジタル期1977年に公開された映画は、作品を通しての4章にあたり、
 1999年に公開された映画は1章にあたる。

 さて、これらの作品を通して、デジタル期に公開された映画の特徴と
 アナログ期に公開された映画の特徴を比較してみよう。

 デジタル期に公開された作品は、ある若者の所へロボットがやってきて、
 女性のフォログラムメッセージが映し出され、若者は銀河の彼方へと
 旅立つのである。この旅立ちはデジタル期のキーワードである。
 そして、様々な宇宙船や宇宙戦闘機が飛び交う作品となっている。
 これは、メカ的なものを心地よく感じるデジタル期の脳の潜在域を
 刺激している。
 また、作品を通しての主人公は、ルークという青年である。つまり男性が
 活躍する映画となっている。

 これに対し、アナログ期に公開された映画では、メカ的なものの描写は
 デジタル期の作品よりも少なく、またフォースの使い手が多い。
 このフォースもいわば超能力のようなもので、デジタル期の作品では
 昔の伝説のように描かれていたが、アナログ期の作品では、このフォース
 はかなり強く描かれている。これは、現在のアナログ期のスピリチャル
 ブームと通じる要素である。また、アミダラ女王が主人公といってよい。
 つまり、女性が主役となっている。篤姫の成功要因の一つと同じである。
 また、広大な宇宙を旅する場面は少なく、星の中の先住民とのやり取りや
 その世界へと探検するいわば、水平展開でなく内部探検的な要素が
 強くなっている。これは、現代のアナログ期に自分探しのキーワードに
 非常に酷似している。
 そして、もう一人の主役、アナキン・スカイウォーカーがダースベーダー
 に落ちて行くところまで描かれデジタル期の作品へとつながるように
 なっている。
 この一人の人間の中に善悪があり、葛藤する様は、デジタル期にはあまり
 描かれないだろう。デジタル期には善悪がはっきりしているものが多い。
 善も悪も同じ人間性という捉え方は、現代のアナログ期では、一方では
 気品を求めつつも、もう一方でエロ可愛いなどの部分も同時に
 受け入れられているのと同じ要素である。

 同じ作品でもこれだけの差がある。ジョージルーカスが何故、4章から
 描き始めたのかは知る由もないが、4章から描くことによって、デジタル期
 アナログ期の特徴がより強く描かれていることは間違いない事実であり、
 また、アナログ期転換の年、1999年にアナログ傾向の強い第1章を
 公開しているのも、彼の脳の潜在脳が敏感に時代の流れを感じている
 に違いないと感じる。

 彼は、感性トレンドを学ばなくても、敏感に感じ表現をすることの出来る
 天才の一人だと感じる。

 しかし、この感性トレンドを知れば、どういう傾向を持つ商品や作品が大衆に
 支持されるのかの方向付けは、天才でなくとも可能になる。


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2008/08/26「〜篤姫2〜」 

 17日の同番組では、朝廷の側も描かれ、いよいよ残り三ヶ月、明治維新へと
 時代が大きく変わる様を描くはずである。
 また、もう一人の重要人物、堀切真希さん演じる和宮が登場した。
 こちらも時代に翻弄された女性の一人である。
 
 これまでの江戸幕府と薩摩を中心に描かれてきたドラマに朝廷という新しい
 要素が加わった形になる。

 また、そこで、和宮という新たな重要人物が加わった。

 前回の成功要因分析では、

 1.女性が主人公
 2.現在の感性トレンドと物語内の感性トレンドとの一致
 3.意外性
 4.歴史・伝統

 と解読した。

 1・2に関しては、今後も踏襲されるだろう。3に関してはどのように
 描かれるのだろうか?ここがポイントになるのかもしれない。
 4に関しては、朝廷が加わる事で、より伝統的な要素が強くなる。
 また、明治維新への歴史の激動の時代は男性からの支持も集めるだろう。

 3の意外性の要素が引き続き上手く描かれていれば、このドラマは更に視聴率を
 上げる可能性を持つ。
 それは、朝廷という最も格式が高く、伝統的なものが描かれるからである。

 そして、激動の時代を描くことによって、新たな男性視聴者を獲得する可能性もある。

 3の意外性の部分がこのまま描かれれば、これまでの視聴者に新たな男性視聴者
 が加わり、視聴率は伸びる可能性が高い。

 また、3の意外性が多少スポイルされると、これまでの女性視聴者の一部を
 なくし、ほぼ横ばいになる可能性もある。

 いずれにしても、オリンピック週間でありながら、高視聴率をマークした篤姫。
 今後の動向に目が離せない。



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2008/08/19 「第18号 〜篤姫〜」

 NHKの大河ドラマ「篤姫」。今年のドラマ視聴率では、毎週ほぼ一位を独占
 している。
 
 初回視聴率は、20.3%と、NHK大河ドラマのスタート時のほぼ平均視聴率で
 あったが、回を重ねるごとに、その視聴率をあげ、現在25%前後で推移している。

 ここ最近の大河ドラマの年間平均視聴率は以下の通りである。

 風林火山:18.7%
 功名が辻:20.9%
 義経  :19.4%
 新撰組 :17.4%   (視聴率はウィキペディアより引用)

 NHK大河ドラマの初回視聴率は20%前後で始まる。そして、その数字で
 横ばいか、徐々に視聴率を落として上記に上げたような平均視聴率になっている。

 「篤姫」のように、回を重ねるごとに視聴率をあげてくるNHK大河ドラマは、
 ここ5年の間では、この作品だけである。

 他の4作品との決定的な違いは、主人公が女性であるという点である。
 歴代の大河ドラマでも本作品を含め7作品有るのみである。

 現在は感性トレンドでいうと、アナログ・ソフト期であり、まもなく
 アナログ・ハード期へと転換する。

 このアナログ・ソフト期というのは、最も長軸索リンクが活性化する時期で、この
 長軸索リンクが活性傾向にあるのが、女性脳の特徴でもある。
 女性が活躍しやすい時代であるとも言える。

 NHK大河ドラマとしては珍しい女性の主人公が先ず一つ目の成功要因である。
 他のドラマでは、ごくせんや七人の女弁護士も視聴率が高いか好感度が高かった。

 二番目の要因として、篤姫の生きた時代が感性トレンドの現代の波と
 ほぼ重なっている。

 産まれたのが、1836年で、これはアナログ・ソフト期で、現在と同じ時代の
 風がふいていた。
 そして、大奥に入ったのが1856年。これは、アナログ・ハード期になる。
 もうすぐやってくるアナログ・ハード期の兆候はブログなどで報告させて
 頂いているが、今年は非常にその要素が強い。

 つまり、篤姫が生まれ、大奥に入り、描かれていたこれまでの放送分は
 今の感性トレンドの脳の気分とほぼ一致している。

 これが、二番目の要因だ。

 そして、その物語は、突拍子もないアイディアを出したり、殿様が頭の悪い振りを
 していたなど、意外性が散りばめられている。
 この意外性がアナログ期の脳を心地よく刺激する。

 これが三番目の要因だ。

 さらに、今年は本質の年と提唱しているが、江戸幕府も一つの本質であり、
 また明治維新も一つの本質であると考える。
 ここで歴史や伝統などの重みが今年のキーワードとも一致している。

 これが四番目の要因である。

 まとめると

 1.女性が主人公
 2.現在の感性トレンドと物語内の感性トレンドとの一致
 3.意外性
 4.歴史・伝統

 以上が「篤姫」の高視聴率の要因である。

 残り三ヶ月の物語の展開が気になる。明治維新をどのように乗り越えていくのか
 どこまでを描くのか、どのように描くのかが後半の視聴率を左右するだろう。

 ハード期の兆候が現れている今年は、明治維新の側に話が振れても、
 篤姫の晩年、手持ちのお金をすべて残さず縁のある元大奥のために使い、財産を
 残さなかったという清い気品の部分を描いたとしても、高い視聴率になるだろう。

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2008/08/12「第17号 〜アシンメトリー〜」

 左右対称をシンメトリー。左右非対称をアシンメトリーという。
 当然、左右対称は、整然として美的なものとして建築様式や胸像などに
 見ることが出来る。
 エジプトのピラミッドの中もシンメトリーだと考察が進んでいる。

 このシンメトリー=左右対称は人工的で理想的なもので、デジタル要素が強いと
 いえる。

 それに対し、アシンメトリー=非左右対称は、脳が、そのものを認識する際の
 複雑度が上がる。例えば、人の顔は左右対称のように見えるが、顔半分
 を鏡に映した物を見比べてみるとアシンメトリーであることが理解できる。

 お札の顔を半分に折ると、全然、違う顔に見えるというのもアシンメトリーである。

 自然物は、ほぼアシンメトリーと考えてよい。

 人工的はデジタル期のキーワードであり、自然はアナログ期のキーワードでもある。

 さて、このアシンメトリーが、髪型やファッションなどでも見ることが多くなった。

 髪型などでは、お洒落な方やスタイリストの方は、既に以前から提唱されているのは
 ご存知であろうと思う。
 しかし、芸能人など専門のスタイリストさんがつかない、一般の方でも、
 まだ少数ではあるが、このアシンメトリーの髪型を見ることができるようになった。

 アナログ期の代表的な髪型といえば、ふっくらとした高さのある髪型であり、この
 髪型はアナログ期の黎明期からみることができた。

 いまや多色同様、多くの方が髪の毛にふっくらとしたボリュームを持たせている。
 既に流行の最先端とは言えない。
 が、スタンダードなものとして、アナログ期を通して続くものと思われる。

 そこに、このアシンメトリーは目立つ。かなりファッションセンスがよく、且つ
 それを許される仕事の方でないと実際には難しいかもしれない。

 片側は、ストレートなヘアーで、反対側はドレッドのような、かなり目立つ髪形も
 見ることが出来る。

 当然、脳が事象を認識するに当たり、この髪型は複雑さが増す。
 そして、ストレートヘアーの部分は、アナログ的というよりもハード期の要素が
 デザインに現れるかのように直線的である。

 今年は、アナログ・ソフト期にあたっているのだが、風は次第にハードの香りを
 含むようになってきている。

 先ほどの髪型は、アナログ・ハード期の先取りのような髪型である。

 また、ファッションでもサロペットの流行がみられ、肩紐を片方
 はずすなどアシンメトリーを楽しんでいる人も見ることが出来る。

 そのような観点から街行く人を観察していると、髪型までは難しくても
 ファッションなどで、意図的にアシンメトリーを形成している人が多くなった。

 もうすぐソフト期からハード期へと転換するが、この時代の変わり目は
 色々なものが散見できる。
 まさに百花繚乱ともいえる。

 その中でも、どの部分が長軸索を刺激し、どの部分が短軸索を刺激しているのか
 知識として知っているだけでもアドバンテージを持つことができる。

 今期のアナログ期、大胆なアシンメトリーに挑戦したのは、日産キューブである
 と思う。このキューブは女性がデザインを担当したと聞く。

 キューブは商品サイクルが短くなったといわれる現代において、対象セグメントの
 ユーザーには長い間支持されていた。

 長軸索を働かせやすい女性を起用した企業にもエールを送りたい。

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2008/08/05「第16号 〜ジブリ映画の軌跡〜」

 ジブリの軌跡は「風の谷のナウシカ」から始まったといってよいだろう。
 1984年のまさにデジタルピーク時に公開された映画である、実は
 スタジオジブリの作品ではないのだが、ここではこの「風の谷のナウシカ」から
 読み解いてみる。

 ジブリ作品の興業成績順に並べてみると以下のようになる。


 順位   題名     公開年度
  1 千と千尋の神隠し      2001年
  2 ハウルの動く城       2004年
  3 もののけ姫         1997年
  4 ゲド戦記          2006年
  5 猫の恩返し         2002年
  6 紅の豚           1992年
  7 平成狸合戦ぽんぽこ     1994年
  8 魔女の宅急便        1989年
  9 おもひでぽろぽろ      1991年
 10 耳をすませば        1995年
 11 ホーホケキョとなりの山田君 1999年
 12 風の谷のナウシカ      1984年
 13 となりのトトロ       1988年
 14 天空の城ラピュタ      1086年  

 映画の興行成績では、上位5作品は「もののけ姫」を除いてはすべて1999年の
 アナログ期転換期以降の作品であることにお気づきだろうか。
 またもののけ姫の1997年もデジタル末期であり、歌やファッションなどにも
 既にアナログ要素が強く出ている年であることを補足しておく。

 映画の興行成績という観点からは、大衆に強く影響したのは、アナログ期以降
 であるということが理解できる。

 では、根強い人気の「となりのトトロ」や「風の谷のナウシカ」をどのように解釈
 すればよいか説明しよう。

 宮崎駿監督の実力をみせつけた、「風の谷ナウシカ」はソフト期転換点直前である。
 ソフト期というのは長軸索が担う時代でもある。そして、立ち上がりの時期には
 その影響力は強く出る。
 そこに敏感に反応したのが、アナログ度の高い若者達であったと推測できる。
 その後、そこに反応した人たちが根強いコアのファンを形成したと見てよいだろう。

 「となりのトトロ」も同様である。

 これらの人たちが支え、1997年のアナログ期転換点直前の「もののけ姫」
 の大ヒットにつながり、時代の風に乗ったジブリの作品はそれ以降高い興行収入
 を出す結果となっている。
 
 「千と千尋の神隠し」は、映画の興行成績で、現在の所、いまだに一位である。
 あの「タイタニック」の大記録を抜いての一位獲得後、いまだにその記録は
 やぶられていない。

 これも時代がアナログ期ならではの好事例である。

 そして、その作品の中でもアナログ度の高い「となりのトトロ」は、
 興行成績はいまひとつであったが、ジブリのショップを見ると理解できるが
 トトロや猫バスなどのぬいぐるみは人気をはくしている。
 このショップが巷に散見できるようになったのも、アナログ期に転換してからの
 事象である。

 曲線・ふかふかの手触り・なんとも言えぬかわいらしさ、これがアナログ気分を
 刺激し古い作品であるにも関わらず古さを感じさせる事なく
 未だに高い人気を保っている理由である。

 言い方を変えれば、宮崎駿の感性に大衆の感性が追いついたということである。

 補足として日経BPコンサルティングの「ブランド・ジャパン」のコンシューマー
 市場調査では「共感するブランド」部門で、2002年から5年連続、
 第一位である。

 まとめると、ジブリはデジタル期から活躍しているように見えるが、実際に
 大ブレイクを果たしたのは、アナログ期に入ってからのことである。

 そのきっかけとなったのは、アナログ期の基本要素である長軸索リンクが活性化
 をはじめた1985年の「風の谷のナウシカ」である。

 非常に長いスパンになるが、ヒット商品がうまれる過程と同じ過程をとり
 感性トレンドの軸にそってブレイクしているのが理解できる。

 これが、感性トレンドの視点からみた一連のジブリ作品の軌跡と成功要因である


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2008/07/29「第15号 〜崖の上のポニョ〜」

 この号が、皆様のお手元に届く頃には、はっきりとヒット・社会現象となって
 いると思われる。(この原稿は、7月23日に書いています。)
 
 宮崎駿監督が、「ハウルの城」から4年越しの自らが監督したジブリ作品。
 原作・脚本・監督、全て自らがこなすのは、「千と千尋の神隠し」いらいだ。

 7月19日公開で、その興行成績は、オリコン調べでは、一位を獲得。

 主題歌は、昨年の12月5日にCD販売されている。
 週間ランキングで、6位であったものが、21日付けのデイリーランキングでは
 一位になっている。(オリコン調べ)


 子供むけ。夏休み映画。公開直後だから、当たり前なのではないか?
 今のところは、そのようにも分析できる。

 感性アナリストとして、気になるのは、大人が、このポ〜ニョポニョ、
 さかなの子とくちずさんでいる点である。

 仲間同士では、楽しげに歌っている。まだ、覚えきれていないので、
 そこ間違っている!と突っ込みあいながら、楽しんでいる。

 口ずさむ事自体が楽しいのだ。

 そして、一人でいるときでも、頭の中でエンドレスで、この曲がめぐっている人が
 多いのが、数多くのブログから伺える。

 http://jp.youtube.com/watch?v=KdftF6mVXFA
 (リンクが切れている場合はお手数ですが、ユウチューブ・がけの上のポニョで
  検索願います。)

 ついつい、無意識のうちに口ずさんでしまう。これこそ、思考の結果の行動でなく
 感性の領域で心地よしと判断した結果である。

 では、なぜ、この曲が潜在的に心地よく響くのか解読しよう。

 先ずは、語感も相当強く効いている。語感に関しては、ご紹介メルマガを参照
 してください。感性トレンドとの相関に関して言及すればアナログによっている
 とだけ言及しておこう。
 (言葉のデジタル・アナログに関しては、
  デジアナコンパスを参考にしてください。)

http://da-compass.com/
 
 

 さて、感性トレンドから見たこの現象。

 先ずは、聞くとわかるのだが、微妙に音をはずしている。この音のはずし具合が
 意外性を刺激している。
 お笑いブームと同じ現象である。
 デジタル期には、まっすぐくると思ったら、まっすぐこないと心地よくない。
 アナログ期には、この想定外の出来事が心地よいのである。

 そして、シンプルなピアノの伴奏。今年のキーワードは本質・本格・伝統をあげて
 いるが、簡単にいうと虚飾がはがれ、本質が心地よいと感じられる年である。
 つまり、シンプルなピアノ伴奏に、かかとを上げたり下げたりしてリズムをとり
 基本的には直立不動である。ふりつけはあるものの非常にシンプルである。

 直立不動で歌うというと、東海林太郎さんを思い出す。


東海林太郎
 

 
 簡単にいうと飾りがとれるということである。

 この夏、シンプルなAラインのワンピースが流行している。
 これも同様のことである。
 飾りがとれて、基本=本質ということの現れである。

 つまり、

 ■意外性

 ■本質

 この二点が、感性トレンドのキーワードに当てはまっているのだ。

 この点を脳の潜在域が心地良しと判断し、無意識に口ずさんでしまうのである。

 これと同じような現象が過去にも存在する。

 だんご三兄弟
 およげたいやき君
 黒猫のタンゴ

 などである。

 だんご三兄弟は、1999年3月に発売され、年間ヒットチャート一位を
 記録している。アナログ期に転換した年に同様の現象がおこっている。
 このだんご三兄弟も、無意識にだんごだんごという人が多かった。
 
 黒猫のタンゴは、1969年前期のアナログ期末期に起こった現象だ。
 アナログ期には、アナログ度の高い子供向けのものが、大人にも
 響く傾向が強くなる。

 およげたいやき君は、1975年のデジタル期黎明期に大ヒットした。
 しかし、その歌詞は、ある日海に逃げ込んだのさ、という旅立ちの
 デジタル期の歌詞であることを忘れてはならない。

 きっと、この号が皆様のお手元に届く頃には、もっと顕著になって
 ぽにょぽにょと言っている人たちが多くなっているに違いない。

 ぽにょぽにょ星人は、感性の高い人であるとつけくわえておこう。

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2008/07/22「第14号 〜売れているネクタイ〜」

 今回は、統計や雑誌・新聞などのデータベースからのヒット商品でなく、
 私が気になっていたものを、ヒアリングで確認したものを記事にしよう。

 題材は、ネクタイ。

 ヒアリング場所は、銀座の松屋の各ショップである。

 最近、気になっていたものに、細身のネクタイがあった。テレビなどで、
 芸能人の方が最近身に付け始めているからである。
 どれだけ売れているかデータがなかったので、直接ヒアリングを
 することにした。

 ネクタイ売り場に行けば、様々なネクタイが並んでいる。
 細身のネクタイもしっかりと、並んでいる。

 この細身のネクタイは大きく二種類に分けることが出来る。

 一つは、剣先のある細身のネクタイである。こちらのベースカラーは黒。
 そこにアクセントとして、小粒の石が入っていたり、細い白のストライプ
 が入っていたりする。

 この小粒の石はラインストーンの流行と相関があり、アナログ期の特徴である。
 白のアクセントはモノトーンでデジタル期の要素になるのだが、ハード期には
 このデジタル的な要素が顔を出してくる。

 もう一つは、ニットで剣先がなくスクエアーなタイプである。

 どちらもハード期のデザインへの表出現象である。

 モノトーンは、デジタル期=短軸索活性期に見られる特徴である。
 また、剣先がなく、スクエアーなものもデジタル期のものである。

 この一見デジタル期のようなデザインがアナログ期にはハード期の表出として
 顔を出してくる。

 さて、どのくらい売れているか?

 ショップの店員さんに聞いたところ、かなりの数が売れていて、売れ線は
 すでに売り切れとのことであった。

 どのような方が購入するのか聞いてみたところ、クールビズにあわせて
 ルーズな結び方でアクセントにするとの話である。

 それが許される自由な社風の会社の方か、固いスーツ姿でなくても許される
 仕事をされている方であろう。

 デジタルピーク時にニットのスクエアーなタイを見る事ができたが、
 こちらは、現在のニットタイよりも、網目が細かく、幅広であった。

 表面の凹凸が少なく平坦で横広がりが同じニットのスクエアタイが
 デジタル期のものである。

 今期のアナログ期においては、網目が大きく、より細身になっている。
 
 こちらのニットタイの売れているカラーは濃いワインレッドと茶系である。
 紺・黒はあまり売れていないとのことである。

 赤系はアナログ期を通してキーになるカラーである。
 これは、おそらく長い波長と関係しているものとおもわれる。

 また、ペーズリーの復活がある。

 こちらもデジタル期のペーズリーとは違い、柄が大きめである。
 個の主張が強くなるアナログ期の特徴である。

 デジタル期にペーズリー柄が流行した時は、もっと柄が
 細かいものであった。

 ペーズリーの曲線は、アナログ期のものであるが、デジタル期でも
 ソフト期の要素がデザインに出るときにこのような出方をする。

 こちらのペーズリー柄の売れ筋のベースカラーもワインレッドであった。

 今回の現象は、読み解くのはかなり難しい上級者編ともいえる。

 ベースにあるのは、アナログ期の長軸索活性状態である。そこに、まもなく
 やってくるハード期の短軸索活性傾向のプレ現象であるからだ。

 これらの流行は残念ながら長くは続かない。ここ半年くらいの現象であろう。
 
 そして、社会的に認知されるのは、新東京タワーが完成する頃である。
 それ以降、本格的に細身のタイもビジネスシーンでも徐々に
 認められてくるはずである。

 その変化は徐々にだが、気がついたら、結び目の大きなネクタイが恥ずかしく
 なっている時代へと変化していくのは間違いないだろう。

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2008/07/15「第13号 〜国内旅行〜」

 6月23日付けの日経MJ新聞の女性真理学で、女性国内旅行者の数が増加
 しているとの記事がある。

 記事によると、20代〜30代の女性の国内旅行者の数が特に増加している
 とのこと。

 出国率は、2006年の総務省「出入国管理統計では、20代、30代の女性
 では、対前年比で−5%。1996年との対比では、−6.6%とのことである。

 一方、国内旅行者の推移は、JTBの2008年の見通しでは、対前年比で
 +5%で推移するとの見通しをたてているそうだ。

 その背景として、原油価格の高騰などの社会的な要因と若い世代にとっての
 海外旅行は子供の頃から経験があるのでステータス性が薄いということと
 30代後半の女性は、海外旅行に行きつくし、改めて国内に目が向いている
 と分析されている。

 そして、国内でも人気のあるスポットは、出雲大社・伊勢神宮などの
 スピリチュアルスポットや屋久島などの世界遺産などであるとしている。

 国内旅行会社も国内旅行の個人型ツアーの展開があり、JTBでは、
 「私のうるおい時間」、JR東日本では「のんびり小町」が人気で、新幹線の
 グリーン車往復の女性限定ツアーが人気なのだそうだ。

 実際に、厳しい経済事情などが背景にあるのは事実であろう。
 しかし、1996年といえば、バブル崩壊後の厳しい現実があったにも関わらず
 海外旅行の人気はあったと逆に読むこともできる。

 また、昨年度と今年度のボーナスに関しては、大手企業の業績給は、高いことが
 発表されているので、厳しい経済事情を要因にするには早計なのでは・・・・

 では、これを感性トレンドのフィルターを通して解読してみよう。

 先ず、1996年であるが、これは、先のデジタル時代の最終タームにあたる。

 デジタル期は水平展開がキーワードの一つだが、他にもグローバルのキーワードが
 ある。
 つまり、デジタル期には、海外旅行者は増える傾向にあるのだ。

 そして、現在の出雲大社や伊勢神宮などへの旅行。

 これは、アナログ時代の第二期にあたる現在、去年は気品・今年は、本質・本格的・
 伝統的を年頭にキーワードにあげている。

 出雲大社も伊勢神宮も伝統・本格があてはまる。

 そして、スピリチュアルブームも高いものへ関心が向くアナログ期の過程の中の
 ものである。

 実際に富士山の登山者の数もこの二年間で増加している。

 (富士山に関しての登山者の正確な数は、登山道がたくさんあり、
 赤外線による八合目のセンサーが設置されるまで正確な登山者数が
 把握できていない為、赤外線センサーの設置以降のデータによる)

 そして、グリーン車を使った旅行会社の戦略も感性トレンドに見事に乗っている。
 
 プチセレブ感を刺激するのである。

 「高い」がアナログ期のキーワードの一つであるのだが、ちょっと贅沢な
 買い物は、自分を高めた気分にさせてくれる。

 これが、感性トレンドのフィルターを通した女性国内旅行者増加の要因である。

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2008/07/08「第12号 〜プーペガール〜」

 6月11日付け日経MJ新聞、7面のアイコンの欄に、「日本のファッション、
 世界が注目」の見出しで取上げられている。

 プーペガールとは、SNSの一つで、会員数は11万人。
 その二割強は外国人が会員であるとのこと。

 プーペガール
 ↓

http://pupe.ameba.jp/
 
 会員層を特化したSNSは今や特別な手法とはいえないが、日本発のSNSで
 これだけの外国人会員を持つSNSは、あまりないのではないだろうか?

 今号では、この現象を感性の領域から紐解いてみよう。

 このSNSでは、会員が持つ服などを撮影し投稿すると、自身のアバターを
 着かざせる事ができるのが特徴である。
 紙面では、日本の女性ファッションの今がわかる点が受けているとしている。

 では、なぜ日本の女性のファッションの今が世界の女性たちから、
 注目されているのか?

 ファションだけでなく、「かわいい」という言葉も今や世界語になりつつある。
 
 また、日本のアニメは世界で放映され、日本のアニメはハリウッドからも版権が
 買われている。つまりハリウッド映画化されるということである。

 コスプレ現象も世界に伝播し、秋葉原は世界のコスプレイヤーの
 聖地になっている。

 これは、現在が感性トレンドのアナログブレイク期であるからである。

 日本人が使用する言語、日本語は母音を多用する。母音とは、単独でずっと
 音にして出す事ができる。

 あ〜〜〜〜とは言えるが、子音のK音だけを連続して声にするのは不可能だ。

 母音はアナログ、子音はデジタルなのである。

 つまり、アナログの母音を多用する言語は長軸索リンクを活性化
 しているのである。

 世界の中でも日本人はアナログ度が高い民族とも言える。

 時代がアナログ期にあり、アナログ度の高い国の文化の影響力が
 高くなっているということである。

 それが、世界の女性の「かわいい」の流行や、日本の女性のファッションの今
 を知る事のできるプーペガールの感性トレンドから見た成功要因なのである

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2008/07/01「第11号 〜小悪魔ageha〜」

日経産業新聞6月19日のヒット案内人に、「小悪魔ageha」が紹介されている。
 紙面では、以下のように紹介されている。

 インフォレスト株式会社発刊の女性ファッション誌。
 女性10代後半〜20代前半のギャルが読者層。
 2005年に姉妹誌の別冊号として5万部でスタート。
 反響が高く2006年に20万部で月刊誌として創刊。
 現在、30万部まで部数を伸ばしている。

 特徴は、

 モデルは全員が読者。
 選考基準は何か飛びぬけた部分を持つ人。
 紙面に紹介するのは読者モデルのお気に入りの私物が中心。
 
 講談社の「VIVI」が40万部の発行部数に対し、30万部の発行部数。
 雑誌平均の4割の返本率が、同誌では2割と、その売れ行きを裏付けている。

 編集長は、20代で、この雑誌を創刊した。
 ポリシーは、自分が読みたいと思う雑誌を創りたかった。編集部や読者モデル
 が本当に良いと思うものしか紹介しない。

 編集会議で、よく口にするのは、「机の上の企画書はいらない。街に出て、女性の
 服装、髪型、つめをよく観察して欲しい。」とのこと。

 社風は自由度が高いとのことである。

 日経産業新聞の紙面では、この雑誌の成功要因を大手が見逃していた領域に自由に
 切り込んだことと、編集長の読者目線へのこだわりと結んでいる。

 インフォレスト株式会社
 ↓
 http://www.infor.co.jp/corporate/esp.php?_page=_index


 小悪魔ageha
 ↓
 http://www.infor.co.jp/publications/esp.php?_page2=detail&_itemCd=78

 さて、この現象を一般的なビジネスの成功要因分析をすると

 ・顧客セグメントをギャルに特化した事
 ・自由度の高い社風が発想を豊かにした事
 ・SNSのコミュニティーの盛り上がりを雑誌で展開した事
  (誰もが読者モデルになる可能性があり、主役になれる。
   そして同じ嗜好を持つものが情報交換をすることができるという点)

 などが要因として上げられるだろう。

 上記の成功要因は、全く持ってそのとおりである。ここに異論はない。

 これを感性トレンドのフィルターをかけて分析してみよう。

 先ず、発売時期に着目する。2006年はグラマラスピーク期であり、
 この年のキーワードの一つに小悪魔があった。

 HPで紹介されている表紙のロゴは、デコ電のラインストーンを連想させる。
 そして、「夜職の浴衣デーは、お姫様か花魁が人気」のキャッチが目を惹く。

 ピンク基調で、ハート型などのかわいい絵柄が目を惹く。

 そして現在では、この小悪魔は小さくなっていて、agehaのロゴが
 大きくきらびやかに表紙を飾っている。

 ・時代(感性トレンド)に合ったネーミング
 ・紙であるが、立体感=デコラティブを想起させるロゴ
  (脳の中では、ラインストーンが想起され、同様の複雑認識がされている)
 ・お姫様・花魁は、今年のキーワードでもある、本質・本格的・伝統的と一致
 
 さらに、読者モデルしか登場しないということは、非常に身近な存在が、登場し、
 その人のお気に入りが見ることができるということは、親しい仲間が私だけの
 特別な情報を共有できるという疑似体験をしている事になる。

 つまり

 ・自分だけの特別
 ・共感

 この要素をも満足させているのである。

 先ず、時代に合ったネーミングと表紙のデザインで手にとってもらうことができ、
 中身を読んで自分だけの特別をみせてもらったという共感が非常に効果的であった
 と分析する。

 また、冒頭で紹介した編集長の言葉

 「机の上の企画書はいらない。街に出て、女性の服装、髪型、
 つめをよく観察して欲しい。」

 これは、時代の風を肌で感じなさいということであろう。

 これと同じ趣旨の発言を大手の某化粧品会社の会長が発したことがあるそうだ。

 編集長は、自由度の高い社風の中で、自らの感性を活かし、時代の風に
 上手く乗り、その時代の風を感じる事を大切にしている。

 また、トップの方も、しっかりと戦略を練った上で、感性を生かす経営をされて
 いるのが、垣間見ることができる。

 つまり、戦略と感性の両軸を最大限にいかした結果の産物であると考える。

 この会社が今後、どのように発展していくのか非常に興味がある。

 戦略により成功角度を高め、更に感性の領域で顧客の心をしっかりとつかむ。
 このハイブリッド型の発信が出来た会社が強いと私は確信する。

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