2008/09/02「第20号 〜スターウォーズ〜」

 全米での映画興行収入ランキングでは、1977年公開の第一作が歴代
 第二位を記録している。1999年公開の4作目にあたる作品が歴代
 第四位を記録している。
 日本では、この四作目が13位、五作目が29位にランクインしている。
 
 この作品は、1977年に始まった三部作の公開は、デジタル期にあたり、
 1999年に始まった三部作の公開は、アナログ期に転換してからだ。

 同じ作品でもずいぶんと描き方が変わっていることがよくわかる映画である。

 デジタル期1977年に公開された映画は、作品を通しての4章にあたり、
 1999年に公開された映画は1章にあたる。

 さて、これらの作品を通して、デジタル期に公開された映画の特徴と
 アナログ期に公開された映画の特徴を比較してみよう。

 デジタル期に公開された作品は、ある若者の所へロボットがやってきて、
 女性のフォログラムメッセージが映し出され、若者は銀河の彼方へと
 旅立つのである。この旅立ちはデジタル期のキーワードである。
 そして、様々な宇宙船や宇宙戦闘機が飛び交う作品となっている。
 これは、メカ的なものを心地よく感じるデジタル期の脳の潜在域を
 刺激している。
 また、作品を通しての主人公は、ルークという青年である。つまり男性が
 活躍する映画となっている。

 これに対し、アナログ期に公開された映画では、メカ的なものの描写は
 デジタル期の作品よりも少なく、またフォースの使い手が多い。
 このフォースもいわば超能力のようなもので、デジタル期の作品では
 昔の伝説のように描かれていたが、アナログ期の作品では、このフォース
 はかなり強く描かれている。これは、現在のアナログ期のスピリチャル
 ブームと通じる要素である。また、アミダラ女王が主人公といってよい。
 つまり、女性が主役となっている。篤姫の成功要因の一つと同じである。
 また、広大な宇宙を旅する場面は少なく、星の中の先住民とのやり取りや
 その世界へと探検するいわば、水平展開でなく内部探検的な要素が
 強くなっている。これは、現代のアナログ期に自分探しのキーワードに
 非常に酷似している。
 そして、もう一人の主役、アナキン・スカイウォーカーがダースベーダー
 に落ちて行くところまで描かれデジタル期の作品へとつながるように
 なっている。
 この一人の人間の中に善悪があり、葛藤する様は、デジタル期にはあまり
 描かれないだろう。デジタル期には善悪がはっきりしているものが多い。
 善も悪も同じ人間性という捉え方は、現代のアナログ期では、一方では
 気品を求めつつも、もう一方でエロ可愛いなどの部分も同時に
 受け入れられているのと同じ要素である。

 同じ作品でもこれだけの差がある。ジョージルーカスが何故、4章から
 描き始めたのかは知る由もないが、4章から描くことによって、デジタル期
 アナログ期の特徴がより強く描かれていることは間違いない事実であり、
 また、アナログ期転換の年、1999年にアナログ傾向の強い第1章を
 公開しているのも、彼の脳の潜在脳が敏感に時代の流れを感じている
 に違いないと感じる。

 彼は、感性トレンドを学ばなくても、敏感に感じ表現をすることの出来る
 天才の一人だと感じる。

 しかし、この感性トレンドを知れば、どういう傾向を持つ商品や作品が大衆に
 支持されるのかの方向付けは、天才でなくとも可能になる。


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