2008/07/22「第14号 〜売れているネクタイ〜」

 今回は、統計や雑誌・新聞などのデータベースからのヒット商品でなく、
 私が気になっていたものを、ヒアリングで確認したものを記事にしよう。

 題材は、ネクタイ。

 ヒアリング場所は、銀座の松屋の各ショップである。

 最近、気になっていたものに、細身のネクタイがあった。テレビなどで、
 芸能人の方が最近身に付け始めているからである。
 どれだけ売れているかデータがなかったので、直接ヒアリングを
 することにした。

 ネクタイ売り場に行けば、様々なネクタイが並んでいる。
 細身のネクタイもしっかりと、並んでいる。

 この細身のネクタイは大きく二種類に分けることが出来る。

 一つは、剣先のある細身のネクタイである。こちらのベースカラーは黒。
 そこにアクセントとして、小粒の石が入っていたり、細い白のストライプ
 が入っていたりする。

 この小粒の石はラインストーンの流行と相関があり、アナログ期の特徴である。
 白のアクセントはモノトーンでデジタル期の要素になるのだが、ハード期には
 このデジタル的な要素が顔を出してくる。

 もう一つは、ニットで剣先がなくスクエアーなタイプである。

 どちらもハード期のデザインへの表出現象である。

 モノトーンは、デジタル期=短軸索活性期に見られる特徴である。
 また、剣先がなく、スクエアーなものもデジタル期のものである。

 この一見デジタル期のようなデザインがアナログ期にはハード期の表出として
 顔を出してくる。

 さて、どのくらい売れているか?

 ショップの店員さんに聞いたところ、かなりの数が売れていて、売れ線は
 すでに売り切れとのことであった。

 どのような方が購入するのか聞いてみたところ、クールビズにあわせて
 ルーズな結び方でアクセントにするとの話である。

 それが許される自由な社風の会社の方か、固いスーツ姿でなくても許される
 仕事をされている方であろう。

 デジタルピーク時にニットのスクエアーなタイを見る事ができたが、
 こちらは、現在のニットタイよりも、網目が細かく、幅広であった。

 表面の凹凸が少なく平坦で横広がりが同じニットのスクエアタイが
 デジタル期のものである。

 今期のアナログ期においては、網目が大きく、より細身になっている。
 
 こちらのニットタイの売れているカラーは濃いワインレッドと茶系である。
 紺・黒はあまり売れていないとのことである。

 赤系はアナログ期を通してキーになるカラーである。
 これは、おそらく長い波長と関係しているものとおもわれる。

 また、ペーズリーの復活がある。

 こちらもデジタル期のペーズリーとは違い、柄が大きめである。
 個の主張が強くなるアナログ期の特徴である。

 デジタル期にペーズリー柄が流行した時は、もっと柄が
 細かいものであった。

 ペーズリーの曲線は、アナログ期のものであるが、デジタル期でも
 ソフト期の要素がデザインに出るときにこのような出方をする。

 こちらのペーズリー柄の売れ筋のベースカラーもワインレッドであった。

 今回の現象は、読み解くのはかなり難しい上級者編ともいえる。

 ベースにあるのは、アナログ期の長軸索活性状態である。そこに、まもなく
 やってくるハード期の短軸索活性傾向のプレ現象であるからだ。

 これらの流行は残念ながら長くは続かない。ここ半年くらいの現象であろう。
 
 そして、社会的に認知されるのは、新東京タワーが完成する頃である。
 それ以降、本格的に細身のタイもビジネスシーンでも徐々に
 認められてくるはずである。

 その変化は徐々にだが、気がついたら、結び目の大きなネクタイが恥ずかしく
 なっている時代へと変化していくのは間違いないだろう。

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