2008/04/22   創刊号 〜ALWAYS 三丁目の夕日〜

「ALWAYS 三丁目の夕日を感性トレンドから見る」

   映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は、2005年11月5日公開の邦画である。
   配給は「東宝」。
   興行収入は32.5億円。
   お正月映画を押しのけ、年越しロングラン上映となり、
   日本アカデミショーにて全部門での受賞。
   13部門の内、12部門にて最優秀賞を受賞した。
   もちろん、最優秀賞に輝いた作品である。
   その他の映画関係の賞を総なめにしたと言っても過言ではない。
   その後、続編の「続・ALWAYS 三丁目の夕日」が、
   2007年11月3日に公開され涙した人も多いのでは。

   この「続・ALWAYS 三丁目の夕日」が公開される前に地上波にて
   「ALWAYS 三丁目の夕日」が、オンエアーされた。
   2006年12月1日に金曜ロードショーにて、視聴率22.5%を記録し、
   2007年11月2日にも同枠にて公開前日特番としてオンエアーされ、
   20.8%という高視聴率をマークした。

   また、神田のガード下には、この映画をモチーフにしたカフェが期間限定で
   オープンされた。(現在は元の店に戻っているが、その名残は見ることが可能。)

   内容は1958年の東京タワー建設中の日本で人情味にあふれるドラマが
   その当時の社会背景とともに描写されるというものである。

   これを感性トレンドの視点から考察すると、とても面白い。
   1958年は感性トレンドでは、アナログ期の第三期・ハード期の第一期にあた
   る。
   これは、もうすぐやってくる2013年からのアナログ・ハード期のちょうど
   ワンサイクル前の時代を描写している事になる。

   ここにヒット要因がある。

   この当時の商品のデザインはアナログ期全盛のもので、現在流行している様々な
   商品と共通項が見られる。曲線多様で多色で複雑な形状のものが多いことがわか
   る。
   また、人間らしさが心地よいのもこのアナログ期の特徴の一つである。
   ここに皆が涙をながしたのである。

   これらのエッセンスが全て包括されている映画なのである。脳の潜在域が心地よい
   と感じる作品であるから、空前のヒットになったのである。

   現在、映画の興行成績は厳しいのが現状であるが、その中でヒットを飛ばした。
   そして、まもなく「続・ALWAYS 三丁目の夕日」のDVDがリリースされる。
   現在、セルDVDの売れ行きは映画の興行成績よりも良いとされている。  
   それを考えると、このDVDの売れ行きとレンタルの業績は、成功するだろう。

   映画を見れなかった人。また、噂を聞いた人。映画も見たけど、手元においておき
   たい人が購買層として既に予約を入れているはずである。
   なぜなら、アナログ期の要素だけなく、今年はハード期の予兆が顕れる年でもある
   からだ。
   このハード期の事象は東京タワーに代表される。また新幹線の開通もハード期の
   ものだ。
   ハード期は高さに憧れ、社会インフラが整備される時期でもある。
   次期のハード期には、新東京タワーの建設とリニアモーターカー(第二新幹線)
   の開通が決定している。
   これは、偶然の一致でなく脳が同じような事象を心地よく感じるという事である。
  
   同様に、「地下鉄メトロに乗って」や「東京タワー?オカンとボクと、時々、オト
   ン?」のヒット要因も同様である。

   また、1999年からアナログ期に転換し、その後、各地に昭和のテーマパークが
   オープンし流行している現実も無関係ではない。
   昭和といってもどの時代を切り取るのか?
   皆、同じようにアナログ期の昭和時代を描写している。
   アナログ期は1943〜1970年までである。
   これをレトロブームと解釈する方が多いと思う。
   この時代をリアルに生きた人には懐かしさはあるかもしれない。
   しかし、その時代を知らない若者がこの時代を心地よく感じるのは、
   脳の潜在域が理屈でなく心地よく感じるからなのである。

   試しに、1971年以降のデジタル期のテーマパークをつくっても笑えるものに
   なるだろう。
   それは、脳が心地よいと感じる事象のベクトルが間逆であるからである。

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